GAP


Sorbis / Shutterstock.com

概要

ギャップ(GAP)はアメリカの大手衣料品チェーンストアブランド。ブランドのルーツであるジーンズを筆頭に、トレンドに左右されないベーシックなカジュアルウェアをメンズ・レディスだけでなくキッズ・ベビーまで幅広く取り扱う。

自ら製品を企画し、自社製品として委託生産、自らのチェーン店で販売する「SPA(製造小売業)」というビジネスモデルを生み出した企業・ブランドでもある。

1980年代後半にギャップが自らの業態を説明するのに使用した「スペシャリティー(S)・ストア・リテーラー・オブ・プライベート(P)・レーベル・アパレル(A)」の頭文字がSPAであり、直訳すると「自社ブランドを販売するアパレル専門店」となる。

歴史

ギャップ(GAP)は1969年、創業者のドナルド・フィッシャー、ドリス・フィッシャー夫妻がジーンズ専門店として1号店をカリフォルニア州サンフランシスコにオープンしたことが始まり。当時は「リーバイス(LEVI’S)」を主体としたジーンズ専門店だったが、自社でデザイナーやパタンナーを抱え、プライベートブランドの開発・品揃えを強化することで成長していった。

1987年にアメリカ以外の国で初となる店舗をイギリス・ロンドンにオープン。1995年にはアジアへ進出し、アジア初の店舗を東京・銀座にオープンした。

1997年にはオンライストアを開設。2010年には中国初の店舗をオープンした。

現在、世界中に直営店とフランチャイズ店合わせ約1700店舗を展開し、日本国内には154店舗(アウトレットなどを含む)を持つ。

(2019年3月現在)

GAPのブランド情報

カテゴリー総合
アメリカ
URLhttps://www.gap.co.jp/

GAPに関連する記事

《トップに聞く》ビジュモ社長 井上純氏 小売り以外の企業も視野

NEW!2025/04/17

 ビジュアルマーケティングプラットフォーム「ビジュモ」は、社内スタッフや消費者のSNSへの投稿などを集約して、ECサイトのコンテンツとして効果的に使うことを目的としている。17年にスタートし、アパレル、コスメ、美容...



《金高騰時代のMDは?転換期のファッションジュエリー㊦》嗜好に合わせ店舗、チャネル別に

2025/04/09

 新規やギフト客向けのエントリーゾーンは素材開発も含め、緩やかな価格上昇に抑えつつブランドの顔となる商品は作り込み、顧客や富裕層向けにファインジュエリープライスで勝負する。嗜好(しこう)の多様化も加わり、いつどこで...



米大手小売業24年度決算 25社合計で3.7%増収 在庫調整が進むも企業格差開く

2025/04/04

 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米大手小売業の24年度(24年2月~25年1月)決算は、25社合計の売上高が前期比3.7%増となった。決算期間が前年度に比べ1週間少ないこともあるが、ほとんどが1ケタの増収で、...



《トップに聞く》ルールレス・スタジオ代表 蘇泳宜氏 国内産地のブランディング事業

2025/03/27

 繊維関係のPRコンサルティングを手掛けるルールレス・スタジオは、日本の繊維産業とその産地の魅力を海外に発信する取り組みを進めている。台湾出身の蘇泳宜代表は、台湾・日本の多業種で培った経験と語学力を生かし、海外から...



米大手カジュアル専門店の24年11月~25年1月決算 全社収益力改善し増益

2025/03/26

 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米カジュアル専門店大手の24年第4四半期(24年11月~25年1月)決算は、4社合計の売上高が前年同期比0.7%増となった。決算期間が、前年同期と比べて1週間少なく、ギャップと...



コーポレートガバナンスにおける課題 血の通った情報開示を

2025/03/18

 コーポレートガバナンス・コード(CGコード)が導入されて早くも10年が過ぎた。いまだ形式的な対応に終始している企業と、実質化を進め自社の経営改革に生かしている先進企業との間の差は近年開くばかりだ。コーポレートガバ...



ギャップ、24年度決算は増収 ブランド再構築進む

2025/03/13

 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米国最大のSPA(製造小売業)、ギャップの24年度(24年2月~25年1月)決算は、全社の既存店売り上げと「ギャップ」ブランドが増収となるなど、各ブランドの再構築と収益力の改善...



《トップに聞く》エフ・ディ・シィ・プロダクツ社長 岡藤一朗氏 女性支持拡大へMD改革

2025/03/13

 社長就任から1年。リブランディングの途上にある「4℃」のMD改革に取り組んできた。女性の支持拡大に向け、商品だけでなく、店頭演出、販促、接客と一貫して変化を伝えることに重点を置いている。(中村維) これまでアステ...



名古屋・岐阜地区のFB企業、中途採用と定着に注力 鮮明な人材像を示しミスマッチ防ぐ

2025/03/11

 名古屋・岐阜地区のファッションビジネス(FB)企業が中途採用とその定着に力を入れている。少子化と人手不足を背景に、新卒採用にこだわらず、中途でも即戦力になる人材を採る動きだ。課題はありながらも、着実に前進している...



《あなたに贈る花、ミモザ㊦》ジェンダー平等は道半ば 多様性を尊ぶ業界に可能性

2025/03/07

 女性が多く働く繊維・ファッション業界。様々な女性活躍推進の取り組みが行われているが、日本全体で見るとジェンダー平等は世界に大きく後れをとっている。【関連記事】《あなたに贈る花、ミモザ㊤》誰もが諦めなくていい社会に...



《編集局長が会いに行く》フルラジャパン社長 倉田浩美さん 心躍り、楽しく学べる仕事に

2025/02/21

 良質なメイド・イン・イタリーのバッグで知られる「フルラ」。日本は世界の売り上げの4分の1を占めるまでに成長、その立役者が19年までフルラジャパン社長を務めた倉田浩美さんとされる。昨年12月、再び社長に就き、さらに...



《SCビジネスフェア2025セミナーから⑦》人材の確保㊤ 対策強化に向け意見交換会

2025/02/19

 SCで働くテナント従業員の人手不足が深刻化する中、日本ショッピングセンター協会(SC協会)は人材確保対策特別委員会で人材確保に関するディベロッパーとテナントの意見交換会を23年10月から計6回実施、昨年11月に人...