東京・清澄白河にリニューアルオープンした「アトリエマクリコモンズ」は、オフィスの内装やCMのセットなど空間デザインを行うマクリが運営する複合ショップだ。「企業向けだけでなく、お客様と直接コミュニケーションを取る場を作りたい」(清水陽斗マネージャー)と、22年に眼鏡と香水をセレクトしたコンセプトストア「アトリエマクリ」をオープン。
今回さらに2階にクリエイター系ジュエリーの集積フロアを、3階にオリジナルのリムレス眼鏡ブランド「リムレストウキョウ」の旗艦店を設け、9月26日に刷新した。
ショップ全体に共通するのは、「関係性を、ていねいに。」というマクリが掲げる考え方だ。大通りから一本入った住宅街という立地もあり、足を運び、会話を重ねながら選ぶ楽しさのある商材を集めている。眼鏡は、度数を測り、かけ心地を確かめ、時にメンテナンスも必要となることで、購入後の縁も続く。香水も、香りを試すことができるのは実店舗ならではだ。

記憶に残る買い物に
今回新たにフロアを設け、常設で扱い始めたジュエリーは、1階のギャラリースペースに期間限定で出店したジュエリーブランド「アーム」がきっかけとなっている。出店時に来店した顧客がブライダルリングを選ぶことになり、スタッフ全員でお薦めを提案し合った。「人生の節目に立ち会え、記憶に残る買い物になる」とのジュエリーならではの魅力が、ショップコンセプトともつながった。

ジュエリーフロアでは現在、「アーム」「メゾンカノコギ」「ストーンストーンズー」「tmh.ジュエリー」「マユオカマツ」「ギクラ」など10ブランドがある。いずれも作り手の思いに共感できるブランドをセレクト。ペアリングやブライダルを軸に、日常になじむジュエリーを揃え、着席スタイルの接客スペースも設けた。

リムレス求め全国から
3階のリムレストウキョウは、2年ほど前にオリジナル商品としてスタートした。リムレス、いわゆる縁なし眼鏡は仕入れのブランドだけでは十分に揃えることが難しく、当初は補完MDとして企画したもの。次第にバリエーションが増え、インテリアショップで期間限定店を出したところ完売に。
一部卸も始める一方で、同店には他にない品揃えがあるとSNSで評判が広がり、目当ての客が全国から来店。月間150本ペースで売れるようになった。これを受け、今春から卸の拡大も視野に改めてブランドとして確立。今回、旗艦店を設けた。

店舗は、バイヤーも店長も設けず、15人ほどのチームで運営している。仕入れブランドなどは皆で話し合って決めている。
なお、26年6月期の売り上げは前期比で約50%増となった。ただし、売り上げだけを追うのでなく、あくまで接客やコミュニケーションを重視してきたことが再来店率の高さにつながっているとし、今後もそのスタイルを大切にしていく。
