「クルニ」が出店強化 東京・青山にインバウンドを意識した路面店

2026/09/30 11:00 更新NEW!


ブランドらしいクリーンな内装の青山店

 メンズ主力のアパレルブランド「クルニ」(安藤一彦)は国内外で直営店の出店を強化している。9月に東京・青山に路面店を出したほか、8月には三共生興グループの協力で香港に海外初出店を果たした。インバウンドからの人気を追い風に、今後もアジアを中心に店舗数を拡大する。

(高塩夏彦)

顧客接点を広げる

 14年の立ち上げ以来、10~30代を中心にファンを増やしてきた。クリーンなデザインと、程良くゆとりがある絶妙なシルエットが受けており、女性客も多い。中心価格はトップで約2万~4万円。高級感のある革小物やバッグも人気がある。

 主な販路は東京・中目黒の旗艦店とセレクトショップなどへの卸だ。ファッションビルや百貨店などでの限定店も定期的に開いており、ギンザシックスでは中国などからのインバウンド客も多くつかんでいる。

 さらなる成長のため、新規出店による顧客接点拡大に乗り出した。旗艦店が奥まった隠れ家的な店なのに対して、青山店は人通りの多い道路に面した好立地に出した。インバウンドの取り込みを狙うだけでなく「高級ブランドが多い場所に身を置くことで、緊張感を持ちながら価値を上げていきたい。直営店を増やしてブランドのイメージを確立すれば、卸先に店頭で売りやすいと感じてもらえる」(安藤氏)とも考えている。

海外で化学反応を

 英国ブランド「ダックス」との協業をきっかけに、アジア市場に強固な事業基盤を持つ三共生興グループとも手を組んだ。香港店はワンチャイの高感度エリア、スターストリート地区に構える路面店だ。販売員なども含め、運営は三共生興グループが担う。国内の店と同じく白を基調とした清潔感がある内装で、ブランドの世界を感じられる空間になっている。

 今後は台湾での期間限定店が決まっているほか、韓国など他のアジアの国や地域への出店も検討している。「海外に広めた結果、日本とは異なる着方や受け入れられ方による化学反応が起きるのが楽しみ」と話す。



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