《めてみみ》百貨店と専門店の共存

2026/04/15 06:24 更新NEW!


 雑貨店や100円ショップ、ドラッグストアなどの専門店を導入する百貨店が増えている。顧客が高齢化する一方、若年層の新規顧客獲得が進まない-―そんな長年の課題を、百貨店単独では解決できていないからだ。日常使いの多い専門店を配し、客層の幅や来店頻度を高めていく。

 導入の成果をいくつかの百貨店に聞いた。20~30代の新規客の利用増に加えて、年配の既存顧客の利用頻度や買い回りも高まっているのが特徴だった。ポイント付与率など、百貨店と専門店とのサービスの違いを百貨店顧客が受け入れるかどうか。そんな心配もあったようだが、気にしている様子はないという。利便性が向上したと受け止めているのだろう。

 ただ、新規客の百貨店部分への買い回りは、食品や化粧品など一部に限られている。百貨店は比較的価格が高く、ギフトなど目的買いが多い。100円ショップなどと比べると来店・購買頻度は明らかに違うはずで、それは仕方がない。まずは百貨店を利用したことがなかった客層がなじむきっかけが生まれたと捉えたい。

 「MDの幅が広がったこと」が専門店導入の利点とある百貨店。バレンタインや年末年始など百貨店が強みとする季節商戦で、価格帯の幅が広がった。それが奏功したとみており、春の新生活商戦にも期待していた。百貨店と専門店の共存が進み始めている。



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