《めてみみ》長雨で変わる売り上げ動向

2026/10/06 06:24 更新NEW!


 東京都心でここ数年とは異なる天候が続いている。8月27日から9月をまるまる含む37日連続で雨が降り、統計開始以来の最長記録を更新した。秋雨前線が本州付近に停滞し続けたことと、台風が三つも相次いで接近したことが要因らしい。

 9月の気温30度以上の真夏日は、23年が21日、24年が18日、25年も13日あったのに、雨天続きで26年はゼロだった。平均気温も22.7度で、過去3年に比べ大幅に低かった。

 ここまで極端に雨が多く、気温も低かったのは都心だけで、西日本ではむしろ平年より気温の高い日が多かったようだ。だが、商圏人口の大きい首都圏で気温が平年より低く推移したのは、大手小売りの売り上げ動向に例年と違う変化をもたらしている。

 9月の既存店売上高2ケタ増のユニクロは、気温が低かったためセーターやアウターなどの秋物がよく売れ、客単価も2ケタ増だった。タバヤホールディングスも気温低下と都心の商業施設によるカード会員向けの10%オフ施策の時期が重なり、高単価のアウターの販売が前年より好調だった。

 ここ数年は残暑が厳しかったため、9月も夏物を準備しておくアパレル小売りが増えたが、今年のような気温推移は来年以降もありえる。長期化ばかりでなく、夏があっさり終わる場合も想定したMDも準備しておかないと、思わぬ機会ロスが生じることになる。



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