「パドカレ」の22年春夏コレクションは、日本の染め物に今まで以上に力を入れている。桜で染めた淡いピンク、しっくいで染めたベージュがかったオフホワイト、べんがら染めによる淡いパープル、かご染めで出したラベンダーなど、色のバリエーションを増やした。京都の著名な職人に彫ってもらった型を使った型染めもある。抜染は一点一点色合いが異なり、しわ加工とあいまって、表情のある服に仕上がった。
だぼっとしたパンツなどゆったりしたシルエットが依然中心だが、従来より少しフィット感のあるブラウスやジャケットがバイヤーに好評という。柄はヒガンバナのプリントを出した。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)