豊島は持続可能な社会の実現に向けて、様々な回収・循環型素材やプロジェクトを展開している。この取り組みを総称して「OurCycle」(アワーサイクル)と名付け、総合展示会などで訴求を強めている。サステイナブル商材の問い合わせは「業界を超えて増えている」とし、採用事例が広がってきた。
(小坂麻里子)
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国内の海岸で回収されたペットボトルなどをリサイクルし、新たな製品として生まれ変わらせる「アップドリフト」は、レディスとヨガウェアのブランド「エミ」のTシャツなどの素材に採用された。今後もアップドリフトを採用したアイテムの企画を予定し、継続的な取り組みを進める。石垣島で取り組むクリーンアップ活動は参加するブランドが増えており、回収活動の輪も広げている。
未活用食材を染料として再活用する「フードテキスタイル」と、アップドリフトの2素材が採用されるケースもある。「ザ・ノース・フェイス」の「ジャパンコレクション」は、二つの技術を組み合わせたアイテムを「ドリフトダイ」シリーズとして26年春から販売している。
同コレクションが大切にする「ロングライフ」や日本の自然・文化に根ざした物作りの考え方と、2素材の持つ思想が一致し、今回の採用につながった。また、石垣島のクリーンアップ活動など、素材が生まれる背景や循環型の取り組みに同ブランドが共感したことも後押しとなった。
赤カブ、ショウガ、センブリを染料にしたフードテキスタイルの色は、日常使いしやすく、長く着られる定番性などを基準に選ばれた。アップサイクル素材の課題である耐久性に対しては、フードテキスタイルの綿とアップドリフトの再生ポリエステルを適材適所に組み合わせて解決したという。半袖・長袖Tシャツ、パーカ、スウェットとして販売している。
ドリフトダイは海洋ごみ・食品ロスなど社会課題を素材開発につなげ、日本の地域性やストーリーを商品価値として伝える取り組みとして位置付け、今後も継続した素材採用を予定している。
