ニットメーカー、米富繊維は8月27日、山形県山辺町の本社工場内に初の直営店「ヨネトミストア」をオープンする。
直営店のコンセプトは、創業者の大江良一氏が遺した言葉である「ファッションは生活なり」。オリジナルブランドの「コーヘン」「ディスイズアセーター」「ヨネトミ」に加え、米富繊維で生産されたOEM・ODM（相手先ブランドによる設計・生産）、取引先ブランドの商品や物作りの姿勢に親和性のあるブランドのウェアやライフスタイルグッズで構成する。それらを扱うコンセプトストアとして、地方から新しいファッションを発信する。
大江健社長は「自らの手で育てた野菜を売る農家のように、自ら釣った魚をさばき売る漁師のように、ファッションを産地直売するファクトリーというものが可能か、模索したい。作り手と使い手が直に触れ合い、ともに喜び合い、新しいものが生まれる場所を作りたい」と意欲的だ。
店舗は本社工場の1階エントランス（吹き抜け）部分と2階商談室（約72平方メートル）を使用。店舗デザインは建築家の野本哲平氏 （野本設計）。今後は、工場見学会 （事前予約制） やワークショップの開催など、ファクトリーならではのサービスやイベントを提供する予定。
