【37年ぶり】北九州市技術職員の作業服を大幅リニューアル

2025/03/28 (2025/03/28更新)

福岡県北九州市(北九州市役所)


福岡県北九州市(北九州市役所)
技術職の若手職員で構成するプロジェクトチームが、職員の声を反映しデザインを一新しました

北九州市役所(福岡県北九州市)は、技術職員等が着用する作業服を37年ぶりに全面リニューアルしました。2025年4月から着用を開始し、順次、旧作業服から移行します。

37年ぶりにリニューアルとなる新作業服

リニューアルの背景
 作業服リニューアルに至った背景には、近年の猛暑による夏場の作業時の不快を感じるなど、ストレッチ性や通気性のない従来の作業服への不満に加え、汚れや汗じみが目立つなど、機能性や色味、デザインの面でも改善の必要性が指摘されていたことにありました。
 現在、北九州市役所では、若手職員が主導となり、「働きやすさ」と「働きがい」を高いレベルで実現する取組などを多く推進しており、この「作業服リニューアルプロジェクト」についても土木・建築・電気・機械・農学・環境など、各職種を代表する11名の若手技術職員が中心となって進めてきました。
 全国的にも技術職員の採用が厳しい中、職場環境を見直すことで技術職をより魅力的に、そして身近に感じてもらい、技術職員の採用確保にもつなげたいという願いも込めています。
新作業服のポイント
 新作業服のテーマは「“技術職(わたし)”と"市民・職員(あなた)"の架け橋となる作業服」です。
 作業服の貸与対象者2,400名を対象としたアンケートや、試作品5種の展示、ヒアリング等、完成までにおよそ25回もの打合せを重ね、屋内外での現場作業やデスクワーク、働くシーンや時間帯などが異なる職員誰にとっても快適なものになるよう機能性や着心地を追求し、夏シャツ、作業服上、作業服下、作業帽子、防寒服のアイテムを一新しました。

試作品の伸縮性や機能性、着心地などをチェックする打合せの様子


(1)安全性と機能性の向上
 夜間作業時の視認性を配慮した反射材の導入や、高所作業時にフルハーネスを着用する場合に干渉しない位置へのポケットの配置、落下防止のためのチャック付きポケットなど、危険な目にあったこれまでの経験や声を反映させました。また、熱中症対策として、夏シャツを通気性の良いブルゾンタイプとしました。巻き込み防止の観点から裾幅を調整する機能も付いています。

ストレッチがきくパンツと反射材を導入

肩や腕を動かしやすいラグランスリーブのブルゾン


(2)市民にも愛着と安心感のあるデザイン

胸元には、北九州市の特産品である小倉織のワンポイント
 既製品に頼らず、生地の選定や、色の選択、シルエットに至るまで、一からデザインしました。
 とりわけこだわったのは、作業服上をノーカラーのブルゾンとしたことです。襟のあるブルゾンにこの作業服上をレイヤードすることで、多様な着回しが可能となり、フルシーズンを快適に過ごすことができます。
 普段の業務に加え、有事の際に、現場に駆け付け災害支援にあたるなど、接する人へ安心感を与える落ち着いた色味を選定しました。
 また、古くから北九州市の特産品と知られ、市民に親しみのある『小倉織』と、優しい印象の丸ゴシックでの「北九州市」の刺繍を胸元のワンポイントにあしらいました。






(3)ユニセックスなデザイン
 従来の作業服は、サイズや型が男女異なる展開で、作業服下に至っては、タックの数も違っていたため着用時に統一感もなく、だぶついた印象がありました。そこで、ユニセックスなデザインと、些細な体型の変化にも対応できるようウエストへのドローコードを採用。すっきりとしたシルエットに仕上げました。また、昨今の原材料費高騰によるコスト面の懸念から、長期的かつ継続的な着用ができるよう、今回のリニューアルでサイズ展開の見直しと、ユニセックス化を図ることで、製作費の抑制につなげました。


多様化する時代や働き方に柔軟に対応するユニセックスなデザイン

(4)サステナビリティを意識
 着古した作業服は、回収を行い、新しい被服へと生まれ変わることとしています。これは、北九州市が掲げるサステナブルシティ実現の一環として循環型社会への取組に貢献していきます。
新しい作業服の着用イメージ動画
 新しい作業服の完成を記念して、北九州市公式YouTube「KITAKYUSHU-SHI PRESS」(愛称:すしプレス)では、新しい作業服を身にまとった市職員によるPR動画を発表しました。
 技術職員が普段どのような場所でどのような業務にあたっているのかなどを紹介する内容となっています。
 ぜひこちらからご視聴ください。 

北九州市の旬な話題をお届けする「北九州市公式YouTubeチャンネル」

リニューアルにより期待すること

プロジェクトリーダーの森井さん(農学)
技術職員として誇りをもって働く 新しい作業服を着用することで、技術職員が誇りをもって働くことを期待しています。屋外で働く職員にとっても、デスクワーク中心の職員にとっても、高いモチベーションで業務に向きあうことができれば、その姿を目にする人は技術職に魅力的を感じてくれると思うんです。これが採用に追い風に働くこと、ひいては、北九州市のプロモーションにつながっていくことを願っています。
 新たな作業服で、インフラ整備をはじめ、安全・安心で魅力あふれるまちづくりに一層努めていきたいと思います。



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