《どう作るどう売る》アダストリア エーランド営業部長 松﨑真悟さん 日本企画で認知広げる

2023/11/10 07:59 更新


松﨑真悟さん

 「エーランド」は、韓国の服と雑貨のセレクトショップだ。日本ではアダストリアが本国とライセンス契約を結び、20年から運営している。客層をKカルチャーが好きなZ世代からマスに広げるため、本国と連携して日本企画を強化している。

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 韓国のファッションスタイルよりも、韓国ブランドを売る店です。マスにも認知してもらうためには、ローカライズが必要と感じています。韓国と日本の女性のファッションは違いますね。韓国ではY2Kトレンドが4~5年続いていて、ボディーラインを強調する服装を好む人が多い印象です。そうしたスタイルを日本でそのまま売っても、マスには響かないと思います。

 売れる商品も異なります。韓国のMDチームと週1回、販売する商品や日本企画の打ち合わせをしていますが、ジャージーアイテムが多く、過去にニットアイテムが足りなかった反省がありました。今年はニットを充実しています。

 ローカライズといっても、韓国のMDチームの意見が反映されています。日本人の感性に合ったデザインでも、韓国らしさを感じられる商品で差別化します。韓国ブランドでは、K-POPアイドルが着用している「マハグリッド」「イストクンスト」が人気です。レディスではY2Kを取り込んだ「ナスティーファンシークラブ」「ユースクルー」が好評です。

プライベートブランド「3.3フィールドトリップ」のニットトップ。ポコポコと凹凸のある表情が特徴

 日本でのKカルチャーへの注目の高まりは追い風と思いつつ、メジャーブランドは色々な店で買えるようになりました。エーランドは本場のKファッションを発信する役割があると思っています。リアルな韓国を広げていきたいです。



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