「アヤノグチアヤ」 環境に配慮して作るモードなドレス

2019/11/07 11:00 更新


 20年春夏からスタートする「アヤノグチアヤ」は、環境への配慮を心がけて物作りするレディスウェアだ。デザイナーでありアートディレクターの野口アヤさんが、自然の素材を生かしつつ、長く愛着を持って着られるものを作りたいと、普段着のドレスをメインにに立ち上げた。

 天然染料で染めたオーガニックコットンの生地は、カカオから抽出したベージュ、ザクロのグリーン、赤ワインの絞りかすを使った薄ピンクの3種類があり、心地良さを感じさせる。直線を生かしたシンプルなパターンを意識しながらも、モード感のあるスタイルへと工夫を凝らす。ブラウスはカシュクール仕様で、ドロップした肩の縫い目をつまんでフレア袖にしたり、ドレスはスカート部分を斜めに切り替えてふんわりしたボリュームを出したりと、シルエット変化を豊かに表現する。

 ほかにリネンのドレスやバラのコサージュを付けたビュスティエ、きものの帯をイメージしたベルトなど7アイテムあり、1万2000~7万8000円。

 また、アップサイクルの一点物もオーダーメイドで製作する。ミリタリーアイテムを解体してチュールの上に重ねたスカートを作るなど、異なる要素のコントラストでエレガンスを引き立てている。

カカオで染めたベージュなど柔らかな色


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