《EC担当者を訪ねて》チヨダ 冨髙尚登さん 検索動線を重視し成長

2026/10/02 06:27 更新NEW!


チヨダEC事業部部長 冨髙尚登さん

 靴大手小売りのチヨダのEC事業は、検索から購入までの動線設計に注力して成長を続けている。26年2月期のEC売上高は前年比56%増の36億円。今期目標は38%増の50億円を掲げる。他社ECモールも積極的に活用し、接点の多さが強みだ。

 ――成長の要因は。

 見やすく、買いやすく、選びやすい売り場作りをECでも意識しています。リアル店ではずっと取り組んできたことです。05年頃に始めたEC事業は、22年の自社EC「クツドットコム」のリニューアルが転機になりました。探しやすさや、商品の良さを具体的に伝えるように改良したことで売り上げが伸びました。他社ECモールも、品揃えやモールの担当の方とのコミュニケーションを見直したことが良かったです。

 ――まだ伸びしろがある。

 自社・他社を合わせたEC売上高は、60カ月連続で前年同月比を上回り、持続的な成長ができています。ただ、EC化率は比較的まだ低いです(26年2月期は全社売上高813億円)。毎年の目標設定が前年比30%増といった状態が続いており、機能改善も進めていきたい。

 ――他社EC出店は。

 リアル店舗同様、生活動線の中に出店する考えです。アマゾン、楽天市場、ゾゾ、ヤフーなど八つのECモールに出しています。また、検索キーワードが店名の「東京靴流通センター」「シュープラザ」などが多いことから、出店の際の屋号も東京靴流通センター、シュープラザ、クツドットコム、チヨダの四つを使い分けています。商品構成やストアページの見え方も変えています。

 ――顧客管理は。

 リアル店で運用していたアプリ「クツドットコム」とECのID連携を今年1月に行いました。アプリ会員は500万人以上おり、ポイントプログラムも行っています。ECのイベント情報などをアプリに送り、受け取ったメッセージを見た会員がそれぞれの買いやすいところで買える環境を整えていきたいです。

 ――今後は。

 AI(人工知能)の検索対策、ECに最適化した受注システムや在庫管理などの基盤整備を進めていきたいです。中国への越境ECも前向きに考えています。

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