東伸「デリー」24年秋冬、性別問わないサイズとパターンを提案 尾州ウールやシルクのアウター

2024/03/21 10:59 更新


 テキスタイル製造卸、OEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)主力の東伸(愛知県一宮市)のレディスブランド「デリー」の24年秋冬は、ヒッピーのマインドをもとに、反戦や多様性を意識し、〝戦争ではなくファッションを楽しんでほしい〟との思いを込めた。

(小坂麻里子)

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 今回から性別を問わない商品を提案する。ジャケットやコートは男性でも女性でも着られる2サイズ、パンツは4サイズを揃える。パーカなど1サイズの商品はどちらでも着られるパターン設計をした。

 尾州産のウール100%生地のテーラードジャケットは千鳥格子とグレンチェックの2柄。細番手の梳毛糸で織り、軽く縮絨(しゅくじゅう)をかけることで、膨らみのあるソフトな肌触りとウール独特の光沢感を出した。

 同素材でスラックス、ダウンベストを揃えるほか、ジャケットの上に重ねてテーラードミニワンピースのように着られるジレベスト、新しいアクセントアイテムとしてのダウンバラクラバもある。

ジャケット、ベスト、ジレなどを組み合わせてクラシカルとカジュアルを融合

 ウール・シルクのダブルフェイスコートはシルク独特のしっとりしたタッチと光沢感が特徴。ウールとシルクの染色差によるユーズド感で、こなれた風合いに仕上げた。

 群馬県桐生市で織ったジャカードのスカートとキャミソールドレスは、今年の秋も高気温になると予想して企画した。透け感のある生地はパンツに重ねるだけで秋気分をプラスできる。

 価格帯は税抜き1万8000~10万円。

スカートは1点ずつ手作業でフリンジをカットした桐生のジャカード素材を使用する

 販路は大手専門店のほか、地方のセレクトショップも増えた。自社開発や別注素材、デザイン、シルエットが支持されている。オーバーサイズやメンズ寄りのデザインを好むレディスの個店や専門店からも引き合いが強いという。今後もユニセックスを継続し、メンズ主体のセレクトショップなどへ販路を広げる。

多様性とも表現されるモザイク柄を採用したロングドレスとスカート


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