OEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)のDKラボ(東京、加藤大輔社長)の展示会で注目を集めたのが、今春から始めたアップサイクルレザーのライダーズジャケット。前回はさほどでもなかったが、今回は大手セレクト店の担当者がこぞって手に取り、「注文が入りそう」と言う。
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ベイクルーズやシップス、アーバンリサーチ、ジュンなど大手セレクトが顧客で、メンズ、レディスも手掛ける。有数の古着市場として知られるタイで集めた牛革レザーを解体し、作り直したのが今回の企画。環境配慮の新品皮革を使用するのではなく、解体したレザーで量産するのは珍しい。時流も後押しし、商談が進んでいる。
OEMの場合は100~300本まで受けるが、30~50本程度でも受注する。納期は前者が90日程度、後者は60~70日程度。シングルとダブルをサンプルで用意しており、価格は3万円台後半から4万円台前半を想定している。
ある大手企業からは、5ポケットのジーンズタイプについて、生産の可否の問い合わせがあった。「(解体するため部材は小さく)接ぎが多くなるが可能」と加藤社長は言う。解体したレザーは、厚さやしぼの有無、コンディション別に分類しており、可能な限り違和感のない作りにした。
展示会では、フランスのグラフィックチームが企画したプリントの意匠を織物作りから転写、最終製品まで中国で一貫生産するOEMも引き続き好評だった。半袖シャツやワンピースなど、過去数万枚単位で納品してきたが、布帛ならアイテムを問わないため、ドリズラーや中わたアウターなどに広がりをみせている。加藤社長は、「かつて取引があったところからも相談の連絡が多い。バイヤーは他にはないものを探しているようだ」と話している。