エスモードジャポン パリ校とウェブセミナーを実施

2020/05/29 14:58 更新


 エスモードジャポン(東京)は、今月に入って毎週土曜日にオンライン学校説明会を行っている。このほどオンライン会議システムのズームを使ってパリ本校とつなぎ、サステイナブル(持続可能な)ファッションセミナーを開いた。講師は今春、日本校のアートディレクターに就任し、入国制限でパリで待機中のグレゴリー・ラモー氏とルイ・ジェリン氏の2人。

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 2人はパリ本校を卒業した先輩で、メンズブランド「レギャルソン」を手掛け、トレンド分析などの研究所も運営している。今回のセミナーでは、「ファッション産業とサステイナビリティー」について話した。参加したのは高校生や大学生、社会人の入学希望者ほか、企業やマスコミ関係者など約45人。3分の2が入学希望者だった。

 前半は、エシカル(倫理的)ファッションについて体系的に解説。①持続可能なファッション②責任あるファッション③ビーガンファッション④循環型ファッションの大きく四つに分類されると説明。後半では、エシカルファッションの流れをくむブランドを紹介した。

 天然素材やリサイクル素材だけで作る新進ブランドから、17年にLVMHヤングファッションデザイナープライズでグランプリを受賞した「マリーヌ・セール」、「アンドレア・クルーズ」などコレクションブランドまで具体的に11の事例を提示。水の使用量や二酸化炭素の排出量の削減、海洋環境保護に取り組むブランドなど、エシカルの多様なあり方を示した。デザイナーと研究者が集まり、今のファッションを生まれ変わらせ、新しい手段で創造する動きも紹介し、「自らが何をするべきか考えてほしい」と語った。



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