ファーストリテイリングは今期(27年8月期)、6期連続の過去最高業績を目指す。柳井正会長兼社長は「売上収益10兆円の実現が視野に入ってきた」と語る。国内外で引き続き大型店や旗艦店の出店を拡大し、経営人材の育成も加速する。「世界各地で10人程度の経営チームを多数作り、グローバルワン、全員経営を実現できる体制を作る」考えだ。
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今期は売上収益4兆4500億円(前期比12.3%増)、営業利益は8300億円(11.7%増)を計画する。
前期は売上収益の3割弱を占める国内ユニクロ事業が1ケタ増収増益を達成した。海外ユニクロも北米、欧州の2ケタ増収増益が続き、立て直しを進めていた中国大陸に香港、台湾を含めたグレーターチャイナも2ケタ増収増益と復調した。
韓国、東南アジア・インド・豪州も2ケタ増収増益だった。柳井会長は「タイの売上高が1000億円を突破し、フィリピンも1000億円規模になった」と明かし、今後は「ASEAN(東南アジア諸国連合)各国で1000億円規模の売上高を実現し、さらなる成長を目指す」とする。
クリエイティブ・ディレクターにフランチェスコ・リッソ氏を迎え、26年秋冬から商品全体を刷新した「ジーユー」については「ユニクロと同等からそれを上回るくらいのポテンシャルがある。中長期的に売上高1兆円、さらにそれを超える成長を実現したい」と期待感を示した。
9月1日付でユニクロ銀座店の幸田勇紀店長が同社で初の店長兼執行役員に就任した。今後の成長に向けた課題に「経営者の数が足りない」ことを上げる柳井会長は「優秀な店長と優れた経営者は直結している」との考えから、幸田店長兼執行役員をグローバル営業教育責任者に抜擢したと説明する。
創業者でありオーナー、経営者でもある柳井会長はかねてから次世代の経営はチーム経営に移行すると語ってきた。チーム経営を担うリーダーに必要な求める資質を問うと柳井会長は「お客様の立場に立ってあらゆる業務を行う姿勢が同じであるべき」と、経営者になってからも店頭やECなど客との接点を念頭に置いて仕事をすることが重要との考えを強調した。
