スイス発のバッグブランド「フライターグ」は、全てのパーツを一つの素材で作り、完全にリサイクル可能な「Mono[PA6] バックパック」の販売を、渋谷店や自社ECなどで始めた。
ナイロン6のみを使い、開発に3年かけた。台湾のパートナー企業と開発した撥水(はっすい)性のある生地やファスナーなど計17パーツを使っている。開口部はロールトップ、底は折り畳みにし、容量を変えられる。取り外してクロスボディーにもなるミュゼットバッグが付く。本体にはメインコンパートメントへのクイックアクセス機能やクッション入りのパソコン用コンパートメントもある。税込み5万5900円。
長く使えるよう修理サービスも行う。最後はブランドの回収サービスなどによりスイス・チューリヒに集め、近郊の研究所でナイロン6の顆粒(かりゅう)に加工。新たなバックパックのパーツなどに再利用する。今後はリサイクルしたナイロン6を使った商品の販売や循環型のトラックタープの開発に取り組む。