20年春夏スタート「フミエタナカ」 素直に着たい服を

2019/11/12 11:00 更新


 デザイナーの田中文江は、レディスウェア「ザダラス」を20年春夏から「フミエタナカ」に改名して、新たなスタートを切った。凛(りん)とした大人の女性像を目指す方向性や価格帯は変わらないが、「デザインをイメージして作るのではなく、自分のフィルターを通して、素直に着たい、可愛いと感じる洋服を作っていきたい」という。メンズウェアも20年秋冬から始める予定だ。

 来春夏のテーマはヌード。透明感のある素材やドレープを描くシルエットを意識し、日常のエレガンスを表現した。

 花柄を刺繍したオーガンディのドレスは、オーバーショルダーの作りでふんわりした印象。袖がルーズフィットになったジャージートップを合わせるなど、気取らない着こなしがポイントだ。ハイネックで首元にギャザーを寄せたブラウスも、袖を細畝(うね)のリブに切り替えてデイリーなアイテムにしている。ほかにもベロアのセットアップ、梳毛を使ったハーフレングスのオールインワンなど、きちんと感を備えながらリラックスムードに寄せるバランスで仕上げている。




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