ファーイーストカンパニーの「ハウスオブロータス」は23年秋冬、スコットランド人の父を持つクリエイティブディレクターの桐島かれんさんのルーツから、ブリティッシュスタイルをエッセンスとして取り入れる。リラックスしたムードのドレスやブラウスを主力としてきたが、シーンを広げてお出掛けやオケージョンに使えるアイテムを増やす。
立ち上がりは、ロンドンのショーディッチ地区にあるスタイリッシュなホテルで過ごす時間をイメージした。リラクシングなテーラードスタイルを提案する。グレンチェックのノーカラージャケット(税込み6万9300円)にサテンのスカート、フェイクファーのジレにドットのスカート。ブランドらしくリラックスした雰囲気で崩す。
秋が深まれば、桐島さんの父の生家のタータンチェック「ダグラス・チェック」を使ったポンチョが登場する。配色はそのままに、柄を拡大して使用した。スコットランドの港町のアバディーンから想起したピーコートやセーラーカラーのプルオーバー、マリンパンツ、フィッシャーマンベストもある。スコットランドの名品を盛り込んだオリジナル柄のシルクのスカーフは、見て、身に着けて楽しめる。
一方で、さがら刺繍をあしらったインド製のドレス、アルパカ100%の毛足のあるコートなど、アジアの国の手仕事を生かしたアイテムや、長く愛用できる上質な定番アイテムも健在。トレンドを踏まえた新感覚のものと、ブランドらしい定番の両方が楽しめるシーズンとなっている。