「ジュン・アシダ」20年春夏 “ミラー”のライブインスタレーション

2019/12/06 11:00 更新


 「ジュン・アシダ」は20年春夏コレクションを渋谷区猿楽町の本店内で、ミラーと題したライブインスタレーションで発表した。コレクションラインは芦田多恵がディレクションし、新しい手法での発信を続けている。今回はウェブデザインやインタラクティブデザインを手掛けるライゾマティクスとのコラボレーション。

 鏡をイメージさせるセットを通り抜けるようにしてモデルは歩いてくる。正面のステージに立つと左右からロボットアームがモデルを撮影。モニターには対の2枚の鏡にモデルが映り込むように画像が映し出される。この本店のスペースは壁にずらりと大きな鏡が取り付けてある。鏡の中に向かい側の鏡が映って奥に続いて見える様も、モデルだけでなく自分が映り込むのも、インスタレーションの一部になる。今っぽい〝映え〟の空間をクールに演出して見せた。

 コレクションは、レトログラフィックプリントのオープンカラードレスやボウタイブラウスの70年代調スタイリングから。麻のノースリーブジャケットやサファリジャケットのコーディネート、若々しいミニ丈もある黒と白のドレスのグループ、鮮やかなフクシャピンクやピスタチオグリーンの豪華なドレスにシックなカクテルドレスと続く。終わった後に、自由にセルフィーを楽しめるひと時も。

左右のロボットアームが撮影
ランウェーは奥まで続く鏡のイメージ
70年代調のスタイリング


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