今年5月、メーシーズが1店舗展開している専門店「ストーリー」を買収し、ストーリーの創業者兼CEO(最高経営責任者)のレイチェル・シュヒトマン氏をメーシーズのブランド経験責任者として迎えてちょっとした話題になったが、9月から早速、そのフォーマットを傘下のブルーミングデールズ本店に取り入れた。1階の化粧品売り場の北側に位置するその売り場の名前は、「ザ・カルーセル」。
ストーリーは「1~2ヶ月ごとにテーマを変えて、そのテーマごとに内装も品揃えもすべて変える」ことをコンセプトとしているが、ザ・カルーセルはそのコンセプトをまるごとブルーミングデールズに持ち込んだかたちだ。
オープンしたのは9月6日で、広さは約150平方メートル。立ち上がりのテーマは、「アーバン・エクスプローラ(都会の探検家)」。エクササイズ、旅行、IT、都会的な娯楽に焦点を当てて、自転車、ビールのディスペンサー、旅行用トランク、腕時計、小型ロボット、バイク用ヘルメット、エクササイズギア、ウォーターボトル、ポラロイドカメラなど、関連する商品を幅広く揃えている。
女優のグイネス・パルトロウが始めて成長中のイーコマース「グープ」のオリジナル商品もある。スノーピークの服と雑貨も入っている。ファッション関係では他にラグ&ボーン、エリザベス&ジェームス、セオリー、MZワレス、Tアレキサンダーワン、Jブランド、ヘルムートラングもある。
ブルーミングデールズがこのザ・カルーセルで新たなお客を引き付けることができるのかはまだ不透明だが、クリスマス商戦時に魅力的なギフト商品をどれだけ揃えられるかが1つの鍵を握っているのではないだろうか。
89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)