テキスタイルメーカーのカジナイロン(金沢市)は、セットアップブランド「K-3B」(ケースリービー)でウィメンズ商品の販売を始めた。合繊テキスタイルを生かし、〝超合理的〟に着用できるメンズウェアのコンセプトを踏襲し、イージーケア・ウォッシャブルな機能性にフェミニンな魅力を備えたワードローブを揃えた。
デイリーウェアのK-3Bとスポーツライン「K-3BZERO」とで、合計16型を企画した。ウィメンズの発売に伴い、コットンのような優しい風合いのポリエステルストレッチを新たに採用。袖をすっきりと見せたセンターベンツのテーラードジャケット(3万7400円)、フロントにラインを入れたタックパンツ(2万4200円)など、きちんと感を出しつつ、アクティブに動ける形に仕上げている。テーパードシルエットのオールインワン(3万5200円)もある。また、メンズのセットアップなどで実績のある、ハリと落ち感のバランスが取れた段ボールニットで、ジップアップ仕様のベルト付きドレス(3万6300円)を作った。色はストーングレーで女性らしい品の良さを感じさせている。
K-3BZEROは、ゴルフに使いやすいアイテムを揃えた。さらりとした肌触りで速乾機能に優れたポリエステルを使う。襟の付いたノースリーブトップ(1万9800円)の肩に若干のギャザーを入れたり、ポロシャツ(2万900円)をさりげなくパフスリーブにしたりと、フェミニンなアクセントを入れている。ハイゲージでストレッチ性の高いニットを使ったミニスカート(2万3100円)は裾をラッフルで切り替えた。
同ブランドのクリエイティブディレクターでファッションディレクターの干場義雅さんは「トレンドに左右されにくいメンズからスタートしたが、ウィメンズが加わることで、使う素材の幅が広がって深みが出てきたと思う。少しづつアイテムを広げて、様々な生活シーンに対応してきたい」と話す。