リバティプリント来春夏、南国花鳥風月

2016/04/19 06:40 更新


 英リバティ・アート・ファブリックスの17年春夏コレクションは、夏のワードローブを彩りそうなプリントがいっぱいだ。海中の動植物や水面のきらめき、夜空に瞬く星など、南の島の風景から切り取った夏らしいモチーフを盛り込んだ。

 日本限定の「ヘリテージ・コレクション」は、クラシックな花柄にカンバセーショナル柄を足し、バリエーションを広げて提案する。

 テーマは「キャストアウェイ」。デザインチームがスペインのイビサ島を訪れ、海や空、浜辺などからイメージを拾った。タウンウエアだけでなく、水着やリゾートウエアなどの広い用途を見込む。

 全35柄で、八つのストーリーからなる。

 「アンダーウォーター・ワルツ」は、浅瀬で揺れるサンゴや海草をモチーフにした水彩画やペーズリー柄。「アイランド・ドリーミング」は、水中に群生する植物やサンゴ、イソギンチャクを淡く繊細に描いた。

 子供服に最適という「ザ・ナイトスカイ」は、夜空に浮かぶ月や星をリバティの伝統的なペーズリー柄に落とし込んでいる。「アイランド・クラシック」は、伝統的なリバティプリントにウミガメやヒトデ、パイナップルなどトロピカルモチーフを潜ませ、ユーモアたっぷりに仕上げた。

 ヘリテージ・コレクションは日本市場での売れ筋やトレンドを基に、同社が保有する4万3000種類のアーカイブから選び、配色や柄をアレンジしている。

 第4弾の今回は、晩夏初秋から来年の採用を想定した20柄で、引き合いの多いシャープな花柄に加え、人気が復調しつつあるカンバセーショナル柄を仕掛ける。木々の間に動物を配し、チェックを組んだ「ヴィンセント」は、原本ではややおどろおどろしかった動物を可愛らしく描き直した。

「ヘリテージ・コレクション」の「ヴィンセント」は動物部分を描き直し、ファンシーな印象に
「ヘリテージ・コレクション」の「ヴィンセント」は動物部分を描き直し、ファンシーな印象に
「キャストアウェイ」をテーマに海を連想させるモチーフ
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