「MCM」19~20年秋冬 シグネチャー柄に遊び心

2019/07/10 11:00 更新


 バッグを中心とする独「MCM」は19~20年秋冬、「MCMトライブ」をテーマにした。インスピレーション源として着目し続けてきた旅を広義で捉え、冒険や発見をキーワードにした。クラシカルな小型のスーツケースから、ミレニアル世代に向けたアイコニックなバックパック、ファイブウェーで使えるボディーバッグなどを揃えた。

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 今回からサステイナブル(持続可能)な取り組みの一環として、イタリアの繊維メーカー、アクアフィルの100%リサイクルナイロン「ECONYL」(エコニール)を採用した。原材料は海から回収した漁網や、繊維工場で出た布切れなどナイロンの廃棄物。これをバッグのほか、今秋冬はスウェットシャツやウィンドブレーカーなどにも使用した。

 秋冬のバッグはブランドのアイデンティティーやシグネチャー柄の「ビセトス」を、素材やデザインに取り入れて遊び心を利かせた。秋冬のイチ押しは「カモナイロン」。発祥の地であるミュンヘンの象徴、ライオンのシルエットをカムフラージュ柄に忍ばせた。

「カモナイロン」トートバッグ7万8000円

 新しく出すのは反射素材にビセトスをのせた「リフレクティブナイロン」シリーズ。ほかには、ビセトスにラビットがかくれんぼしているようなイラストをのせたバックパックやトートバッグ、MCMの文字を半分にカットしたロゴを底面に配したバケツバッグなどがキャッチーだ。モダンなデザインで仕事バッグとしても支持されている「ミラノ」も推す。裏地にビセトスを使うなど、さりげなくブランドの要素を詰め込んでいる。

うさぎのイラストをのせたビセトスのバッグ9万2000円
半分にカットしたロゴを底面に配したバケツバッグ13万7000円


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