SCに入る業種・業態がさらに広がりそうだ。常設店開設を希望するカーディーラーが増えていると、ある大型SCで聞いた。イベント出展するディーラーはよく見かけるが、常設店はまだ少ない。郊外の路面単独店だと購入目的を持つ人以外の来店がほとんど見込めないらしい。常設店の狙いは、ふらっと立ち寄ってくれる将来の見込み客との出会いだ。
銀行の新規開設も相次いでいる。近隣各所の支店を統合し、株式投資や相続などの相談窓口としてSC内に移転する事例が多い。運営コスト削減とともに、新規客層の接点拡大が狙い。いずれも、様々な用事で来店するSCの客層の幅広さが魅力だろう。
ディーラーも銀行も、業種区分はサービスで固定家賃のはず。〝定番〟テナントになってきたクリニックやフィットネスジム、塾や旅行代理店、アミューズメント施設といったサービス業種の多くは固定家賃だ。公園や無料の子供の遊び場といった売り上げを生まない憩いの場(区画)も増えている。
テナント数の過半を占める物販・飲食店は、売り上げに応じて家賃が変動する歩合がほとんど。収益性を高めるため、かつては高い売り上げが見込める物販テナント導入に力を入れてきた。最近のSC運営トレンドは、収益性の向上よりも地域になくてはならい「インフラ施設」。買い物以外の機能強化が進む。
