《めてみみ》人を集める場

2026/07/31 06:24 更新NEW!


 7月28日に起きた地震でイオンモール熊本が爆発した。大きく損傷した建物の映像は恐ろしく、これが本当にあのにぎやかなRSC(広域型ショッピングセンター)なのかと大きなショックを受けた。近年では買い物だけでなく、イベントなどを楽しむ場としての機能を高め、多くの人を集めている。そんな大型商業施設を、不可避で予想しにくい大地震が危険な場所に変えてしまった。

 30日現在も救助活動は続けられているが、この爆発で痛ましいことにテナントの従業員が亡くなった。現地で記者会見に臨んだ吉田昭夫イオン社長はまず「慚愧(ざんき)の念に堪えません。深く、深くおわび申し上げます」と頭を下げた。

 夏休みで3000人ほどがいた客の避難ができたことは訓練のたまものだ。しかし、災害に対する備えとして欠落や弱点はなかったか、検証は欠かせない。ソフト、ハード両面の対策を練り上げることが何よりも求められる。

 多くの人を集める場を作る責任の重さが改めて浮き彫りとなった。イオンモールは、とりわけ東日本大震災以降、防災拠点としての機能を果たそうとしてきた。すでに災害時、一次避難の場所として地域の住民が集まるなど、期待は高い。各店で緊急点検に入っている。施設の安心と信頼を必ず取り戻してくれると信じている。被災地の一日も早い復興を祈る。



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