三起商行は「ミキハウス」の最高級ライン「ゴールドレーベル」24年秋冬物で、初めて100万円を超えるニット製品を販売する。高級獣毛のビキューナとベビーカシミヤを使用したセーターやマントなどを揃える。生産数は少ないが、同社の高級路線を象徴するアイテムとして提案する。
ビキューナを100%使用すると、「油分が少なくパサつくため、子供には向かない」として、ビキューナ50%・ベビーカシミヤ50%で編み立てた。軽量でありながら保温性に優れている特性を訴求する。セーターで税込み143万円、マント110万円、ブランケット165万円。このほか、オリジナルのエンブレムのジャカード生地をシレー加工した光沢感あるウィンドブレーカー、ダウンベスト、ダウンジャケットも新たに作った。樹脂に箔(はく)をのせたファスナーを使用することで、遠くからでもきらきらと見える。
ゴールドレーベルは22年8月に販売を開始、初めて丸1年販売した23年の売上高は3億円となった。売り上げの7割が海外店舗で、3割の国内店舗のうちインバウンドや海外バイヤーの購買が7割を占める。海島綿のベビー肌着や服が安定して売れるほか、デニム製品も好調だ。今年はインバウンド需要が増えていることから、売上高5億円を目指す。