「ミントデザインズ」春夏 シアー素材で柄の遊び生かす

2019/11/14 06:27 更新


 「ミントデザインズ」(勝井北斗、八木奈央)は20年春夏、「ブラックシンデレラ」をテーマに、透明感のある素材でモダンに見せた。この間、定番として売れている、透明感のあるビニール製サンダル「シンデレラ」からイメージを膨らませ、軽やかさと同時にシックな女性らしさを感じさせるサマーウェアを作った。

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 継母にいじめられ、召使いのように働いていた時期を黒のドレッシーなウェアで表現、魔法を掛けられた後を白ベースのスマートなスタイリングで見せた。

 黒のドレスを象徴するのは、ガラス切子の柄をプリントしたシリーズ。ふんわりした量感のシルエットに直線でカットされたモチーフが浮き立ち、優しくきりりとした印象。同様にシアー素材を使ったストライプ柄のプリーツスカートは、直線の重なりがグラフィカルに見えて都会的なムード。

切子のガラス装飾をグラフィカルな柄へと応用したドレス

 白のスタイリングも、ナイロンの高密度織物など透明感のある素材を使っているが、シンプルなフォルムで日常的に使えるリアリティーがある。インナーの色が透けて見え、単品でもレイヤードを楽しめるアイテムを揃えている。

透ける色柄のレイヤードを楽しめる白のスタイリング


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