無印良品の24年秋冬の衣服・雑貨は、定番アイテムの品質を高めつつ、価格帯を維持する。ウールやダウン、コットンなど主力素材に加え、カポックや大豆繊維を使用した商品、水平リサイクルを前提にしたフリースのウェアなども販売する。店頭でのスタイリング提案も強化する。
(柏木均之)
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今季は「定番」「天然」「スタイリング」を意識して商品をリニューアルした。極端なオーバーサイズなどトレンドを過度に意識したサイズ感の商品はなくし、ジャストフィットで楽しめる服を男女、子供で企画した。色もナチュラルなアースカラーに絞った。価格も前期並みに抑えた。
素材は主力のウールはノンミュールシング、コットンもオーガニックを使うほか、環境負荷の少ない素材を使ったアイテムを増やす。カポック10%混のデニムアイテムは、ジャケット(税込み7990円)、ボトム(3990~6990円)を企画した。カポック混はほかにコーデュロイジャケット(5990円)、キャンバス地のカバーオール(7990円)も出す。
大豆のしぼりかすを再利用した繊維を使って肌触りを良くした商品も出す。婦人Tシャツ(2型1990円)は大豆繊維50%混、メンズセーター(2型3990円、4990円)は10%混だ。
全12型のフリースアイテムのうち、5型(2490~2990円)はボタンやパイピングに使う素材までポリエステルで統一し、使用済みとして回収した後、再び衣服用素材としてリサイクルしやすくした。
これらの商品は様々な着用シーンを想定したスタイリングを組み、秋冬の販売期間、月ごとにストーリー性を持たせた着こなしとして店頭で提案する。