中三が破産手続き 負債総額は9億円

2024/09/02 06:26 更新


 青森県弘前市の百貨店、中三は8月29日、青森地裁弘前支部に自己破産申請し、破産手続き開始決定を受けた。コロナ禍で売り上げが落ち込み、支払い遅延となり、親会社のMiK(ミック、青森市)が支援を打ち切った。負債総額は約9億円。

 中三は1896年に五所川原市で呉服店として創業し、1962年に弘前市、74年に青森市へ出店するなどピーク時の98年8月期には415億円の売り上げを計上した。その後は業績が落ち込んで、2011年3月に民事再生法の適用を申請。ファンドのフェニックス・キャピタルがスポンサーとなって再建を進めていた。その後、16年10月にミックの子会社となった。青森店は市街地再開発事業で19年4月に閉店し、跡地に23年4月、複合商業施設「スリー」が開業した。弘前店は今後、建物を解体し、跡地の再開発を行う方向で事業者を探している。



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