東京・恵比寿のエビス303で10月27~29日、合同展プラグイン/エディトリアル(繊研新聞社、CREDITS共催)が開かれる。上質なレディスアパレル、シューズ、バッグ、アクセサリーで構成するプラグインに、新たにライフスタイル雑貨やビューティー&コスメ、クリエイター系グッズ、食雑貨を集積するエディトリアルが加わって、内容が拡充する。出展は100ブランド。新ブランド、初出展、スタートアップ企業が67%を占め、長年にわたって培われた技術や職人技を駆使した新ブランド、環境に配慮したサステイナブル(持続可能)な商品が多く揃うほか、アフターコロナの新しい日常に向けた提案が目立つ。
(カッコ内はブース番号)
●プラグイン
70を超えるブランドが揃った。なかでも見逃せないのはニューノーマルを意識した新しい生活提案や市場の開拓を目指すブランドだ。
レディスウェアの新ブランドではマツオインターナショナルの「フウアンダーバー」(H-50)、キュリアスデザインの「パルクアン」(H-49)が注目だ。前者は職人技を生かした服の楽しさを追求し、着る人の個性を輝かせる服がコンセプト。後者は新しい日常を意識して、フォルムやカラーでリラックス感と〝自分らしさ〟を表現する。
シューズ、バッグ、アクセサリー、雑貨は、多くのブランドが環境に配慮した素材を使い、熟練の職人による数量限定などサステイナブルな提案が中心。婦人靴の「クルン」(H-48)は1日に20足しか作れない職人の手作業による丁寧な物作り。同じく婦人靴の「ベジ」(H-59)はサステイナブルを意識して20年にスタートし、履きやすさと素材、製法にこだわる。
●エディトリアル
ライフスタイル雑貨からビューティー&コスメ、香水、クリエーター系グッズ、食雑貨などカテゴリーを超えた幅広い集積でファッションビジネスに新風を吹き込む。
「ファーメンステーション」(H-61)は、米のもろみ粕から作るせっけんや植物由来のスキンケア、ボディーケアなど、「大春」(ダーチュン、H-63)は97年前に日本人が台湾で立ち上げた自然派せっけん「ハリオサイエンス」(H-66)は創業100年のガラスメーカーが19年からスタートしたブランドで、耐熱ガラスの花瓶やアロマアクセサリーなど。各社がカテゴリーを超えて提案する。
手作りイベント出身の異色の出展となるのはアクセサリーの「テムテム」(F-74)。福岡発で、今回の出展を機に卒業して本格的に卸売りに乗り出し、起業を目指す。食雑貨では、クラフトコーラスロップの「コーソ・ストアーズ」(F-78)が初出展する。