仏リヨン・テキスタイル博物館が改装オープンした。その初の企画展「イヴ・サンローラン――オートクチュールのバックステージ」が、パリのイヴ・サンローラン美術館との協業で開催されている。
サンローランの40年にわたるコレクションの中から、これまであまり知られていなかったリヨン産シルクを使った作品が、アーカイブと共に初公開される。サンローラン美術館所蔵の25体のシルエットでは、リヨンのテキスタイルメーカー8社の生地をクローズアップ。またリヨンで制作された80年秋冬のウェディングドレス「シェークスピア」も併せて展示される。
会場に開設された巨大なアトリエでは、実際に生地に触りながらモスリンとタフタの違いを覚えたり、カラースワッチを選んだりしながら、サンローランの創作を探るような体験にチャレンジできる。
20年3月8日まで。
(パリ=松井孝予通信員)
