ストックホルム発「スニーカーズエンスタッフ」が東京にアジア初店舗

2019/12/17 06:25 更新


 ストックホルム発のスニーカーショップ「スニーカーズエンスタッフ」(SNS)は14日、東京・代官山にアジア初の店舗「SNSトーキョー」をオープンした。ストックホルム、ロンドン、ベルリン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスに続く7店目。

 商業施設ログロード代官山で、1月に閉店したフレッドシーガルの跡地を広々と使い、遊歩道沿いに二つのコンセプトの売り場を作った。店舗デザインは、各地の風土や文化とスウェーデンの要素を融合しており、SNSトーキョーのインテリアにはアジア、特に日本の伝統と現代的な要素をスカンジナビア流に解釈して、デザインに取り入れた。

 「トラディショナル」と題した真ん中の売り場は、伝統的な日本の文化がコンセプト。鳥居を模したラックに、スカジャンの刺繍を施したこたつテーブル。試着室には畳が敷かれ、鏡の枠には浮世絵が描かれる。日本の映画館のように古い映画を流している試着室も。和の要素満載だが、日本人が捉える和風とは違うミックス感が面白い。手作りの家具の上にローテクスニーカーが並ぶ。

「トラディショナル」と題した中央の売り場

 もう一つの売り場は「モダン」。日本のアニメやキャラクターをイメージソースに、現代の日本文化から着想した。淡いピンクのフロアに、鉄腕アトムからイメージしたテーブルやセーラームーンの髪から発想したシリコーンが飛び出るディスプレーウォールなど、現代アートのようなたたずまいの什器が色々。そのイメージにフィットするハイテクスニーカーが並ぶ。試着室内はプリクラも楽しめる。デザインは、ストックホルムのボフィンクデザインスタジオのジェニー・アスケンフォースとSNSが共同で行った。

 商品は、「アディダス」や「ナイキ」「リーボック」など人気アイテムが勢揃いする。発売後あっという間に完売してしまう人気商品は、アプリ上で抽選し、当選した人は決済を終えてから、店に受け取りに来る方式をとる。若者をはじめとするスニーカー好きはアプリを通して買い物し、売り場ではオンラインとは違う世界を体験できる。普段スニーカーを履かない大人も、ゆっくりと買い物が楽しめる空間になっている。

 二つの売り場の手前には、20年2月に広いカフェもオープンする。オリジナルの雑貨などを揃えたギフトショップやSNSがセレクトした本が揃う予定だ。

売り場の「モダン」は現代の日本文化から着想


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