20年春夏東京コレクション サポートサーフェス

2019/09/17 10:59 更新


 「サポートサーフェス」(研壁宣男)は東京国立博物館の表慶館で20年春夏のショーを行った。グラフィカルな色や柄の変化を交えつつ、さっそうとしたエレガンスを見せた。

 五分袖のパフスリーブのブラウスやドレスは、背中がヨークのような作りになって空気をはらみ、フレア袖のシャツをアレンジしたドレスは後ろ身頃がマントのようにたなびく。前から見るとフェミンなのに、通り過ぎた瞬間にりりしい立ち姿が目を引き、余韻を残すようなフォルム。パンツのウエストは片側が折られ、女性らしさを引き立てる。足元は軽快に、スマートな形のハイカットスニーカーを合わせた。

 新鮮なのは、コントラストを利かせた色と素材。先染めの千鳥格子のセットアップにはカラフルなリボンのようなストライプが入り、クリーンな印象。ドレープのボックスシルエットのスカートには、透けるボーダー柄を斜めに切り替えたトップ。ブルーやピンクなどブライト糸のフリンジをレイヤードしたドレスやノースリーブトップもある。

 研壁らしいエアリーなシルエットに、グラフィカルなテクスチャーを融合して、都会的な女性らしさを際立たせた。

(須田渉美、写真=加茂ヒロユキ)

サポートサーフェス
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