《店頭で生かせる!素材3分レッスン 24~25年秋冬》中わた 機能性があり実用的

2024/10/29 14:00 更新


吸湿発熱などの機能に加えて薄手の軽量ポリエステル中わたを使用するコートも(クロスプラス「デコイ・シンス1981」)

 衣服や寝具などの中に保温用として詰めるわたの総称。アパレル業界では、羽毛(ダウン)以外のわたを指して使われる。原料は化合繊の短繊維の不織布が中心で、ポリエステル、キュプラ、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)、アクリルなど。海洋プラごみやポリエステルをリサイクルして作る再生中わたもある。

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 羽毛は軽く暖かいが、ぬれると保温力が下がる弱点がある。一方、中わたは羽毛よりも安価で、吸湿発熱、消臭、ストレッチといった機能のメリットも出せるため、羽毛に代わる素材として浸透している。

 24~25年秋冬は、機能性中わたを使った軽量アウターや、暖冬を想定した中わた入りショートコートの提案が目立つ。

 吸湿発熱などの機能に加え、かさばらないため旅行需要をつかむほか、実用性を重視したスポーツ、アウトドアやメンズのブランドを中心に採用されている。キャンプなどアウトドアシーンを想定し、難燃性を備えた中わたもある。



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