「ティートトウキョウ」(岩田翔、滝澤裕史)は8月29日、国立競技場のVIPラウンジで25年春夏向けのショーを単独で行った。
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室内の会場には観葉植物を配置し、じゅうたんを敷き詰めて優雅に演出した中でスタートした。スタイリングのポイントは、レースの多様性と、女性らしさを強調したウエストラインだ。トラッドチェックのショーツの上に植物柄のレースを使ったアイラインスカートをレイヤード。トップにはトラウザーのディテールを生かしたブラやビュスティエ。魅惑的な着こなしに、マスキュリン要素を交えてモダンに見せる。
素肌が透けるストレッチレースの長袖トップにビュスティエ、セットアップのレギンスにツイードのショートパンツをレイヤード。ふんわりとしたシルエットのギャザードレスも、体の輪郭が透けて見えるメッシュのレースを使う。フェミニンで大胆さを持ち合わせる女性像を描く。
発想源となったのは映画『胸騒ぎのシチリア』だ。「バカンスの開放的なムードと、揺れ動く男女関係の生々しさや人間っぽさを表現した」と岩田は話す。
(須田渉美、写真=加茂ヒロユキ)