《視点》身近さをどう伝えるか

2026/08/06 06:23 更新NEW!


 東京のデザイナーブランドのコレクションの発表に対する考え方が変わりつつある。メンズの一部のブランドは欧州のファッションウィークでショーを継続しているが、国内ではショーとは異なる形を取る動きも目立っている。

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 その理由には、物価の上昇で会場費や人件費、演出などの開催資金が増加したこともある。しかし、それ以上に消費者の意識の変化が影響している。特にウイメンズは、ショー映えのする派手な洋服の需要が減っている。個人差は若干あるが、若い世代は高価で装飾性の高い服に現実味を感じていない。テーラードスタイルを好まない人も増えた。

 そういった中で、「ケイスケヨシダ」が7月に行ったプレゼンテーションは「ファッションのふくよかさを身近に伝える」姿勢が明確だった。9月で閉店する西武百貨店渋谷店の1階の空き店舗をブティックに見立て、服を着せたマネキンを並べて発表した。

 デザイナーの吉田圭佑氏は90年代、小学校から都心の学校に通い、帰り道に感じていた百貨店の豊かさを顧みて会場を選んだ。コレクションの完成度も高かったが、一夜限りの華やかなひと時は、ショー以上に深く脳裏に刻まれた。

(渉)



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