ワコールのメンズインナーブランド「ワコールメン」は、盆栽ブランド「トラッドマンズボンサイ」とボクサーパンツを作った。異色の組み合わせだが、毎日の手入れで造形美を育てる盆栽と、「日々心身の美しさを整える」(稲積美紀ブランドマネージャー)インナーの思想に親和性を見いだした。異業種協業を通じて、双方がアプローチできていなかった顧客層を開拓する狙いもある。
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テーマは「日本の美を、日常に」。ワコールメンの主力商品「気持ちいいパンツ」に、トラッドマンズボンサイのオリジナルグラフィック「ボンサイカモ」をプリントした。盆栽園を鳥瞰(ちょうかん)した写真から制作したカムフラージュ柄風で、五葉松など縁起物の盆栽が組み込まれている。
ウエストテープにはロゴデザインを配し、ストリートスタイルにもなじむ。カラーは青々とした葉や枝ぶりが映えるグリーンと主張を抑えたブラックの2色。M~LL、税込み4620円から。
トラッドマンズボンサイを運営するのは松葉屋(東京)。アパレルバイヤーから盆栽士に転身した小島鉄平社長が率いる、設立10年の新興企業だ。盆栽を世界に伝えることをミッションに掲げ、ストリートカルチャーやファッション、アートとの融合で新たな価値を発信してきた。他業種との協業にも積極的で、ナイキやディオール、リモワなど国内外の様々な企業と実績がある。盆栽を空間演出にとどめず、身に着けるものも含めた「トータルコーディネートを目指している」小島社長にとって、ワコールとの協業は念願だった。

協業商品の検討にあたり、小島社長は複数のサンプルを試着。「自分たちのスタイルに一番合っている」同パンツを採用した。全方向に均等に伸びて動きを妨げず、裾部分はフリーカットでアウターに響きにくい。蒸れにくく抗菌防臭などの快適機能も充実。フロント部分は特許取得の「肌側ポジフィット構造」で、局部を適切な位置にキープする。ボンサイカモと相性の良いシルエットも決め手となった。
ワコールメンはインナーにこだわる全ての男性に向けたブランドで、顧客の年齢層は20~70代まで幅広い。一方で、ワコールの女性下着メーカーとしての認知度の高さが拡販の足かせになっていた。男性ファンの多い小島社長とトラッドマンズボンサイの影響力にも期待を寄せる。
7月30日にそれぞれの取扱店舗、ECで発売する。同日から8月6日までギンザシックスのワコールメゾンでポップアップも開く。

