瀬戸川裕太氏が手掛ける「ユウタセトガワ」はユニセックスからメンズに転換した前コレクションが好評だったことから、26年秋冬物でも新規にメンズのセレクトショップの卸先が増加した。カジュアルウェアとテーラードの技術を共存させる瀬戸川氏のデザインとサステイナブルな物作りへの支持が着実に広がっている。
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同ブランドの強みであるテーラードと融合した商品では、ハンティングディテールのセットアップ(税抜き20万円)が象徴的だ。テーラードジャケットは伊グアベロのウールを使ったフル毛芯仕立てのクラシックなダブルブレストで、内側にハンティングポケットを配した。共地のフレアシルエットのスラックスもある。

デビューシーズン(23年春夏)に発表したユニセックス向けのM38モーターサイクルコートはメンズウェアとして再構築した。素材には、顔料染めにコーティングを重ねたリネンを使っているため経年変化が楽しめる。レディスのドレーピング技術を駆使し、たっぷり分量のあるシルエットで、身頃と襟元は構築的に仕上げた。15万円。共地のカバーオールや定番のワイドパンツもある。高密度織物「ベンタイル」を使った大ぶりな立ち襟のシェルジャケットは、袖にダーツを取りながら動きやすさと立体感を両立させた。

サステイナブルな物作りでは、得意とする再構築的なアプローチでモディファイしたバイカージャケットがある。表地には、生産過程で発生する残糸をフェルト化した生地を使い、かなり硬く構築的な表情にした。10万円。そのほか、尾州のリサイクルウールを使ったミリタリーベースのフーデッドコート(9万円)やカバーオールも提案。

なお、ドルマンシャツ(綿麻は4万2000円)は、裁断時の端材を抑えた設計によって共地の小さな巾着バッグが付属するなど、1枚の布から洋服が生まれる可能性を探る。

