「ザラ」のウィメンズの18年春物は、全体にレトロなムードが鍵になっている。レトロといっても昨年まであった60~70年代風から、80年代にシフトした感じだ。色はパキッとした赤やピンク、きれいなグリーンとブルー、イエロー~マスタード。柄はビンテージっぽい花柄、今年注目のギンガムチェック、ドットが目立ち、引き続き英国調チェックも多い。トレンドのPVC(ポリ塩化ビニル)も登場する。
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トップはハイウエストボトムを想定した短い丈が中心だ。気になるのは大人っぽいポロシャツ。光沢のある糸を使い、コンパクトシルエットにしている。ウエストまでの短い丈でハイネックのマルチボーダーのリブ編みセーターも可愛い。スカートはほとんどがハイウエストで共布ベルト付き。丈は膝下だ。
デニムのシリーズは、この春の推しの一つ。裾のベルト布を一部わざと外したGジャンはオーバーサイズが80~90年代っぽい。マントの形のGジャンはボリューム袖のトップに重ねるのにも便利そう。
パンツはこれまでのワイドだけでなく、スリムが戻ってきている。裾はカットオフ。ホワイトとカラーデニムも揃えた。ライン入りも新しいデザインで、赤などカラフルなテープを側章のように入れたパンツがある。ラインディテールは他のきれいめアイテムにも多い。
アイテムで新鮮なのはショートパンツ。デザイナーコレクションでも注目され、この春、取り入れるブランドが多くなっている。ザラが作ったのはハイウエストのチェックで、ジャケットとのセットアップがお薦め。
PVCはチェックをプリントしたフード付きアウターのほか、バッグなども入荷予定。シューズは鋭角ポインテッドトウとキトゥンヒールで、トレンドをしっかりキャッチ。