【パリ=小笠原拓郎】20~21年秋冬レディス・コレクションはパリへと舞台を移した。新型コロナウイルスの影響でアジアからの来場者が少ないだけでなく、ミラノの終盤はイタリアでの感染が広がったことで、ショーを中止する事態も生まれている。パリはまだそこまでの事態には至っていないが、予断は許さない。初日は、若手ブランドのショーが相次いだ。アフリカ出身デザイナーなど、注目ブランドが登場している。
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「マメ・クロゴウチ」はこれまでよりもぐっと色を抑えてシンプルに見せた。黒、エクリュ、ブラウン、そのほとんどがワントーンのコーディネート。そこにカットワークレースやテープを編んだケージのようなパーツを取り入れる。ブラウスドレスを包み込むケージのスカート、ラッフルが揺れるドレスはカフスのカットワークレースがアクセント。ケージのパーツをジャージートップに重ねたスタイルやクロシェ編みのようなレギンスもある。
これまで和を感じさせる色や柄を散りばめたラインを見せてきたが、秋冬はそこまで和を感じさせず、すっきりとまとまった。前シーズンから続く「包む」というテーマを進化させ、人を包み込む柔らかな「かご」からイメージした。
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