20年春夏デザイナーコレクションは、装飾を重ねたエレガンスから一転、シンプルなスタイルが一大トレンドとなった。
白や生成りのシンプルなドレス、ワンカラーで統一したすっきりとしたスタイリングなど、色柄を抑え、ディテールをそぎ落としたクリーンなスタイルが広がった。白くて艶やかなコットンやパールが醸し出す、静けさや純粋さも欠かせない要素になっている。
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20年春夏は3、4年かけて複雑になった色柄ミックスのトレンドが、その反動からぐっとシンプルに振れたシーズンだ。
それを象徴しているのが「グッチ」の変化。レトロな色柄のレイヤードを得意としてきたアレッサンドロ・ミケーレが、無地のスタイルを多く提案した。ワンカラーのストレートドレスや、細身のセーターとタイトスカートの組み合わせ。ショーの冒頭にはイメージルックとして、生成り一色のワークアイテムをずらりと並べた。