Ayame’ socksは、年二回の展示会ベースで、春夏・秋冬という、至ってシンプルなビジネススタイルで活動しています。とはいえ、コレクション発表の場所は、ニューヨーク、パリ、ロンドン、東京の四ヶ所に及び、メンズ展、レディース展、ショールーム、ソロ展と、それぞれの場所で違う動きをしています。
そもそもAyame’が海外展に乗り出すきっかけとなったのは、繊研新聞社さんの主催するIFF。2007年当時(※今もあります)、デザイナーエクスチェンジという、日本のクリエーターが海外展示会に出られるというステキなプログラムがありまして、それに運よく選ばれまして、浮かれてロンドンとミラノに行かせていただきました。この時に、海外展に出展するという大きな刺激を経験しました。
その後、本格的に乗り出したのは、2009年3月のレディス・パリファッションウィークから。昨今の海外展の状況ですが、出展者側(しかも零細クリエーター)の立場から言うと、全体的には2007年頃から階段を転げ落ちるように悪くなっているように思えます。当時からずーっと続いているありえない日本円の強さで商売も非常にやりにくく、出展費用や渡航費、その他諸経費のことを考えると、何とかトントンにするのが関の山といったところです。しかも忙しい時期に疲れるし、日本にみたいに便利じゃないし、フランス人意地悪だし、、、という感じで、毎回疲労困憊で帰国します。
徒労に終わるだけなら、やめたらいいのでは?・・・って、思いますよね。
利益でトントン、もしくは足が出るなら、無駄じゃない?・・・って、自分でも時々思います。
そうね、無駄な事かもしれないね・・・
でもやるんだよ!!!!!!
ネガティブ気味に書いてしまいましたが、海外展示会の出展、とっても前向きで希望がある事なのです。どんな風に前向きで希望があるのかというのは、来週からのニューヨーク展示会後にレポートしたいと思います。それでは、明日からニューヨーク行ってきます(執筆時は18日)。SEE YOU OVER THERE!
2007年のミラノでの展示会
気鋭の靴下ブランドAyame’の活動記録。現在年2回、東京、パリ、ニューヨーク、ロンドンにてコレクションを発表、Made in Japanの靴下を世界に発信中 あがおか・あや/Ayame’socksデザイナー/桑沢デザイン研究所卒/2007年Ayame’設立