アダストリア出資の「ラブボニート」 初の期間限定店

2022/08/17 12:01 更新


国内初の期間限定店

 シンガポールのファッションブランド「ラブボニート」が初の期間限定店をアトレ恵比寿4階にオープンした。オープンにあたって本国のディオーン・ソンCEO(最高経営責任者)が来日、日本進出を支援するシンガポール政府の日本大使、ピーター・タン氏も売り場を訪れ祝辞を述べた。アダストリアが出資しており、多面的に支援している。

 ラブボニートは10年創業。15年からシンガポールやマレーシア、インドネシアなどに実店舗を構え、現在19店を運営する。19年にはグローバルサイトを開設し、店舗のない北米やオーストラリアなどにも販売している。女性のエンパワーメントを強く掲げており、アジアの女性の支持を受けている。

 グローバルでの売上高は非公表だが、毎年大きく伸びており、実店舗は全て黒字だという。実店舗とECの売り上げは半々。日本市場へは昨年10月にECサイトを開設し、今春からはドットエスティにも出店、8月17日からゾゾタウンでの販売も始めた。日本からはアダストリアの他、カカク・コムも出資している。

 ソンCEOは、「実店舗の出店は大きなマイルストーン(節目)。日本女性を理解しながら、女性を応援するメッセージを伝えていきたい」とコメントした。オウンドメディアやSNSを通じて広くコミュニティーを形成しブランドロイヤルティーを高めていきたい考え。ECから始めて、期間限定店を開設、顧客理解を深めた上での常設店の開設という成功パターンを日本市場でも試す。アトレでの営業は8月末までで、近々、別の期間限定店を開く予定。

ディオーン・ソンCEO(写真右から2番目)とピーター・タン日本大使(右)。左が日本代表の岡田朋子氏


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