アダストリアは自社で運営する韓国ブランドセレクトショップ「エーランド」で、韓国発のバーガー・チキン専門店「マムズタッチ」との協業商品を販売している。集客力が高い東京・渋谷の旗艦店も活用しながら、商品を売るだけでなく、韓国カルチャーの発信を担う存在として認知度を上げる狙いだ。
20年にエーランドのライセンス権を獲得し、日本国内での運営を始めた。10~20代に人気の韓国アパレルブランドや雑貨のほか、国内で企画したオリジナル商品も扱う。スタート以来、毎年売り上げが伸びており、現在は東京、関西、福岡で計5店を構えている。
旗艦店は特に好調で、人通りの多い立地を生かした集客力が強みになっている。25年の来店客数は80万人を超えた。「これだけトラフィックが良いなら、韓国カルチャーの発信拠点を担える」(中西亮太エーランド営業部長)と考え、韓国に関連した社外の飲食事業者などとの協業を強化する。
今回組んだマムズタッチは、フライドチキンを挟んだバーガーなどで知られる。韓国国内では1500店舗以上を運営する国民的チェーンだ。日本の店舗数は現状5で、エーランドの旗艦店から徒歩数分の場所にも店がある。


商品はメニュー表をデザインに取り入れたTシャツや、それぞれのロゴを合体させたグラフィックをあしらったキャップ、人気メニューを模したアクリルチャームなど。顧客が好むストリート系と相性が良い、ポップな雰囲気で企画した。

相互送客のため、エーランドの一部店舗では対象商品を買うと、バーガーなどが無料になるクーポンが当たるガチャガチャに挑戦できる施策を用意した。マムズタッチの一部店舗でも、エーランドで使える割引券が当たるガチャガチャを設置している。
「韓国文化はSNSの発信力とスピード感が武器。食・ファッション・音楽などが個別のジャンルとしてではなく、一つのカルチャーとして一体的に発信されている点も強みだ」(マムズタッチ)。異業種ながら韓国発という共通点を持ったブランド同士の協業で、新規客の開拓を期待する。
エーランドでは今後も様々な韓国カルチャーと組みながら、常に話題性のある業態として訴求していく考えだ。
