「エイポック・エイブル・イッセイミヤケ」(宮前義之)がスパイバーの人工たんぱく質「ブリュード・プロテインファイバー」(BP)を活用してデザイン・制作した宇多田ヒカルさんのツアー衣装が、全国6会場で開くライブ上映イベントで展示される。衣装は今夏に開かれた最新ライブで着用された。11月20日に始まった大阪を皮切りに、愛知、東京、北海道、宮城、福岡を巡る。各会場で間近に見られるようにする。
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宇多田さんのデビュー25周年を記念した企画。99年のファーストライブから、最新ライブまで全9ライブを一挙に上映する。映画館にライブ・コンサート向けの高品質な音響機材をセッティングし、「リアルライブさながらの体感が可能なライブ音響」という。
宮前がデザイン・制作した衣装は、BPとポリエステルを複合し収縮率の違いを利用して変形させながら、伸縮性のある生地にするイッセイミヤケの「スチーム・ストレッチ」技術を活用。長年、宇多田さんの衣装を担当する小川恭平氏が監修した。
スパイバーのビジョンに賛同した宇多田さん本人を含めたアーティストチームからのオファーが発端だという。スパイバーが提案したデザイナーの一人が宮前だった。宮前はBPを活用したコレクションの来年の発売に向け、スパイバーとの協業を進めており「(宮前が)BPの特性や使い方を理解している」(スパイバー)ことも依頼の背景だったようだ。
展示についてスパイバーは、「言葉でBPや当社の考え方、取り組みを伝えることも大事だが、人の感性に訴えかけて強烈なインパクトを残す今回のような取り組みも大事」と強調。「深掘りしてもらえるようなきっかけになれば」とコメントした。