兵庫県淡路市の複合施設「ei-to」(エイト)が主催するファッションショー「淡路島コレクション」(アワコレ)が初めて開かれた。地元小中学生によるダンスやファッションショー、飲食店、クリエイターによる物販もあり、島内外から幅広い世代が訪れてにぎわった。
【関連記事】注目高まる淡路島 ファッション楽しむ店増える
アワコレは〝地方創生〟を掲げ「地域社会の発展と地方からファッションを発信する」ことを目指して企画した。高感度なファッションショーだけではなく、地域とのつながりや教育など多彩な要素を組み合わせ、「ファッションへの関心を問わず、様々な人が楽しめるイベント」にした。
9月15日のイベント当日は島内の子供たちによる色々なジャンルのダンスショーがあったほか、子供が自由に服を作る講座「淡路こどもファッション学」に参加した小中学生36人が、制作した作品を自ら着用して披露した。上田安子服飾専門学校、神戸ファッション専門学校の学生によるショーも開催。ショーを通じて子供たちのファッションへの関心を高める狙いもあった。
メインイベントのアワコレには、兵庫県南あわじ市で活動するあまづつみ・まなみさんによる藍染めの「萌蘖」(ほうげつ)と、アップサイクルがテーマの「ii」(イイ)、淡路島出身のデザイナー、市吉泰晴さんの「タイセイ・イチヨシ」などがショーをした。
エイトは服飾副資材卸の増見哲(大阪市)が、サステイナビリティーをテーマに昨年12月に開いた施設。増見喜一朗社長の祖父で創業者の増見鉄男氏の母校で、17年に廃校となった江井小学校を再利用した。館内にはギャラリーやカフェのほか、ミシンや多機能加工「カバロス」の設備を置いた工房もある。