「シャネル」は、アーティスティックディレクターのヴィルジニー・ヴィアールによる初のメティエダールコレクションを発表した。
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ツイードのジャケットやセットアップなどガブリエル・シャネルが考えたコードをヴィアールが再解釈して、シンプルでモダンなコレクションに仕上げた。会場には、ブランドを象徴するカンボン通りのガブリエル・シャネルが過ごしたアパルトマンを再現。鏡張りのらせん階段もしつらえた。
新しいコレクションでは、短い丈のジャケットを軸にしたセットアップやジャンプスーツなど、今を生きる女性が足取り軽く着られるような柔らかいツイードウェアが充実した。ジャケットに合わせるのは、ローウエストのパンツやスリット入りスカート。アシンメトリーのデザインや、ロングドレスのデザインを取り入れたツイードのジャケットなど、フェミニンなデザインも多い。
60年に発表したピンクやモーブのグラデーションから着想した色鮮やかなルックも目を引く。メゾンのコードと、そのコードを昇華させたカール・ラガーフェルドのデザインの要素もミックスされている。
「たくさんの装飾は必要ないのです。現代の女性は何を好むのか、どのように着こなすのかを考えてデザインしました」とヴィアール。女性デザイナーならではのリアルなデザインも多く揃った。
