ダイドーリミテッドは6月27日の株主総会で、同社側が提案した取締役候補6人のうち5人、アクティビストファンドのストラテジックキャピタル(SC)が株主提案していた6人のうち3人が、それぞれ承認可決された。
ダイドー側は経営支援を行っているジェミニストラテジーグループの山田政弘代表と成瀬功一郎氏など、SC側は元オンワード樫山社長の大澤道雄氏や元ブルックスブラザーズジャパンCFO(最高財務責任者)の中山俊彦氏らとなった。
ダイドーが5月に公表した中期経営計画「革新と進化」を巡り、SCは株価低迷の要因としてアパレル事業の不振やM&A(企業の合併・買収)の失敗などを挙げ、中計で掲げる「ROE(自己資本利益率)8%は根拠がない」と指摘し、取締役に対立候補を立てていた。