アダストリアの子会社、エレメントルールの大人の女性向けセレクトショップ「カオス」は20~21年秋冬、原点に立ち返り、シルエットの美しさを最大限に引き出すコレクションへとオリジナル商品の再構築に取り組んだ。
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ブランドの強みとして打ち出していくのは、定番となっている黒のテーラードアイテム。3年前のデビュー時から売れ続けているモヘヤ・ウールのダブルブレストのジャケット(8万4000円)は「形が完成されていて見直す必要がなかった」が、内ポケットのステッチの一部を白から黒に変更した。セットアップのスラックスは、フラットシューズでもバランスが取りやすいように、丈を2センチほどカットした。
新たに加えたのは、ヘアリーカーフのドレス(11万円)と膝下丈のスカート(9万円)、コットン・シルクオーガンディのギャザードレス(6万9000円)。ミニマルなデザインで天然の黒の深みを生かし、メンズライクな強さと柔らかな印象をバランスよく融合させた。
昨年、消化率の高かったウールコートは、生地からオリジナルで作ってクオリティーを高めた。柔らかなメリノウール糸を使ったメルトンのシリーズは、口コミで広がりヒットしたラップコートを改良して継続。首元のラインをきれいに出すノーカラーのロング丈(6万7000円)と、程良くゆとりを持たせたジャケットタイプ(5万8000円)を新たに企画した。軽くて心地よい肌触りが魅力で、ブラック、アイスグレー、モカの品のある色を揃え、長く愛用できる1着としてオンラインの販売にも力を入れていく。